キミがいた週末
新幹線が延伸したホームに
キミを乗せたかがやきがすべり込む
旅費だって莫迦にならないだろうに
週末ごとに 笑顔をクシャリとさせて
列車から降りてくるキミが好きだった
香林坊のカフェテラスの窓際
僕もこの街も変わらないのがうれしいと
ホッとした瞳でキミは外を眺めてる
卯辰山を見上げる浅野川のほとり
川面に映るキミは それでも少しずつ
都会のオシャレが似合ってゆくんだね
「フフフ また降ってきたみたいよ」
この街の空模様はよくわかってるのに
わざと自分のを持ってこないで
僕が傘を広げる左腕に
ぶら下がってくるキミが好きだった
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