下りホームの眠り姫

見知らぬ駅の朝早いホーム
ベンチで眠りこけるキミがいた
か細いからだに大きなバッグ
どんな夢がはいっているのかな
次の下りまであと20分
束の間の涼風が駆け抜ける
無心の寝顔 僕のボストンに
詰め込んで行けたらいいのにね
新しい一日の旅立ちを
眩しい陽射しは告げているけど
眠ったままのキミの陽よけに
僕は大きく朝刊広げる

 どうせ勝手気ままなひとり旅
 こんなひととき あってもいいよね

24/12/16 15:59更新 / 春原 圭
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