白い乙女たち
乙女の姿は いわば夜明けの雪景色
一点の曇りもなく 純白に輝いている
足跡をつけるのがもったいない気がして
でもちょこっとつけてみたい気もして
そして 正視できないほど眩しくて
僕はいつでもとまどってしまう
せっかくのこの雪景色もやがて
足跡だらけになるとはわかっていても
そのことがとても切なくて
いっそこのまま時の流れが
止まってくれればと思ってはみても
それはかなわぬことだから
せめて純白の乙女たちよ
今のこの瞬間 一層きらめいて欲しい
そのきらめきの残像だけでも
僕たちの心に残して欲しい
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