怒りの夜

稲光が夜を五色に彩り
雷鳴が夜の静寂を打ち破る
雲をしぼって落ちてくる雨の束を
風がすくって壁に叩きつける

 「お〜い 何をそんなに怒ってるんだ」
 返事の代わりに稲妻一筋
 「ちょっと 話ぐらい聞いて…」
 そして轟く爆音ひとつ!
 そして 相も変わらぬ雨の水平攻撃

こうなると手がつけられないんだ
やむを得ん 今夜は寝るとするか
明日には 機嫌も直ってるだろう

23/09/17 19:56更新 / 春原 圭
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c