道化役の詩

幕は開けられた
これが第何幕かはわからないが
再びシナリオのない舞台が始まった
この幕で僕の演じるのはどんな役なのか
それはまだ僕にはわからない
ただ 自分の役を精一杯演じるだけさ
そして自分が道化役に終わったとしても
決して後悔などはしない
観衆に笑ってもらえるなら 僕は本望さ
いや 観衆など要りはしない
ただひとりの人を喜ばすことができるなら
僕は喜んで道化役を引き受けよう

24/12/08 19:36更新 / 春原 圭
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