あの夏のバイト
イモ洗いの海水浴場
焼けつくような浜辺の砂
泳ぐわけにはいかない俺には
恨めしいくらいの陽射しの下
熱い鉄板の前にいて
ひたすらトウモロコシを焼いてた
そんな俺のそばに駆け寄り
「大変ですね」なんて言いながら
焼けつく俺の上半身に
ナニゲにサンオイルを塗り始め
「ステキな夏の記念ですよ」なんて
ニッコリ八重歯をのぞかせたキミ
ピンクのビキニがステキだったね
トウモロコシは売れなかったけど
まるでカネにはならなかったけど
あの夏のバイトの大きな収穫
今年の冬はあったかい
24/11/15 19:20更新 /
春原 圭
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