哀しい双子座BOY

ちょっぴり泣けた映画の帰りに
不意に僕がキミの左腕をとった
宵闇せまる 近道の公園

 街灯の下 思わず立ち止まる
 友達半分 残り半分を
 なかなか越えられないキミと僕
 意識ばかりが交錯したままで

僕の中のカストルとポルックス
オオカミになれとけしかける自分と
頭冷やせよとなだめすかす自分が
必死に綱引きを繰り返すけど

 澄んだ夜空にふたつ星がきらめいて
 また僕はタイミングをはずして
 しまりのない笑顔を キミに返した

24/10/31 20:28更新 / 春原 圭
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