キミのカペラになりたい

こんなに寒い夜に呼び出されて
「カペラがきれいよ」もないもんだ
人気のない 午後8時の公園
澄んだ夜空 ふたり見上げてた

 急にかかってきた電話に
 何事だよと不安つのらせて
 用なんて別にないってわかって
 ムカムカと怒りがこみあげて
 満天の星をあおぎながら
 しゅるしゅると心がなごんでゆく

五色に変わる僕の顔色を
カペラみたいだとキミは笑う
もしも僕がカペラだったなら
キミの幸運の角になりたいな
五角形のぎょしゃ座の真下
息が凍ってるのも忘れてた

24/10/16 18:00更新 / 春原 圭
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