見つめるだけの集会室
8階の集会室にはいって
いつも目で探す窓際の席
「今回もまたお逢いできましたね」
言葉を交わしたこともないキミに
心でそっと挨拶するだけで
恥ずかしがりやでも無口でもない僕が
キミの前に出ると何故か口がほぐれず
出逢いの切なさにほぞを噛んでいる
ガラス戸の向こう テニスコート
黄色いボールを目で追いながら
心のラケット取りあぐねた自由時間
原画が並んで貼られた窓際の席
ぼんやりと頬杖をつきながら
差し入れのお菓子を配り歩く
可憐で愛らしいキミの笑顔
見つめるだけの恋でした…
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