友人を送る

旅人にぎわうホームに立ち
今日去り行くおまえを送る
別れの時間が足早に近づく
おまえはひとりずつ握手を交わし
僕たちは万歳を三唱する
それが僕たちの流儀だったね…

 彼女と握手を交わした時
 微妙におまえの顔が変わった
 いい友達になれたのだから
 不服なんてあるわけないさと
 強がるおまえのあの日の姿と
 清らかな彼女の笑顔と…

そして列車は動き出し
僕たちはまた万歳を三唱する…

 ああ親友よ 今宵おまえは
 ひとりの部屋で 何思う
 閑かな部屋で 何思う…

24/07/22 19:49更新 / 春原 圭
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