もうひとつの風景
パズルのピースを拾い集めて
黄昏時のあの風景を組み立ててみた
藤色と茜色が切なさを川面にたたえた
あの風景を組み立ててみた
完成したパズルに映るのは
確かにあの いつか見た
忘れていたあの風景であるかのように
だがよく見ると そこは全く違う風景
それは確かに藤色と茜色
こんなちっぽけなパズルは
僕のノスタルジーを癒してはくれない
ちっぽけなパズルと ちっぽけな自分
やはり あの風景は
二度とは見られないのだろうか
置き忘れた感情は
もう返らないのだろうか…
24/07/03 16:29更新 /
春原 圭
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