夢が重すぎて
「所詮 アマチュア活動なのよ」
リーダーがバンドよりオトコをとって
あたしたちの解散が決定
彼女の力強いボーカルと
しびれるようなギターテクニックと
パッと輝くルックスなしでは
このバンドは成り立たないもんね
普通の女の子の幸せに
夢が太刀打ちできなかった春
解散ライブは行いません
陽だまりに包まれた彼女には
もう バイオレンスは歌えないから
あたしは 鳴らすあてのないベースを
部屋の隅で眠りにつかせたまま
散らかった楽譜の上 寝転がる
女の子の幸せに走るには
抱えてる夢が まだ重すぎて
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