忘れじのオクラホマ・ミキサー
暮れかかる校庭の真ん中
キャンプファイヤーがともされて
僕らは二列になって取り囲む
外側の輪の中に僕がいて
内側の輪の中にキミがいて
茜色の空に響きわたる
あのオクラホマ・ミキサーを
キミはまだ覚えていますか?
外側の僕は体育館側
時計回りに前進しながら
ひとりずつ変わってくパートナー
旧校舎側にいるキミが
早く僕のとこまで来ないかと
8小節がやけにもどかしく
ペガサスに向けて突き上げる炎
あのオクラホマ・ミキサーを
僕はきっと忘れはしない
宵闇があたりを包み込んでも
メロディーはまだ鳴り続け
キミが可憐に舞い踊るのを
燃え上がる炎が照らしてた
8小節ずつ近くなるごとに
軽快なテンポに合わせて
この胸までも舞い踊り始めて
ときめきを忘れてなかった季節
あのオクラホマ・ミキサーを
キミはまだ覚えていますか?
その白い手をこのてのひらに
僕たちはひとつに舞い踊る
高く突き上げる炎に照らされ
星空の下 ひとつに舞い踊る
キミの黒髪が甘く香って
その頬を次第に紅く染める
ふたりの呼吸が重なり合った
わずか8小節の物語
いつまでも誇りにしていたい
あのオクラホマ・ミキサーを
僕はきっと忘れはしない
思わず僕の吐息が止まった
あのオクラホマ・ミキサーを
キミはまだ覚えていますか?
その瞳をキミがうるませた
あのオクラホマ・ミキサーを
僕はきっと忘れはしない
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