ささやかな幸せのために
「わたしよりも髪型が大事なの?」
連日 深夜に帰宅する僕を
キミがなじるけど かまってられない
今度の取引 しくじっちゃったら
クビぐらいではすまなくなるんだよ
これから最終交渉なんだよ
キミが飢え死にしてしまったら
僕が飢え死にしてしまったら
優しさもヘッタクレもないだろう
貧しくてもささやかな幸せ
それで十分よとキミは言うけど
それすらも保てなくなるんだよ
寝グセひとつでそこまでだなんて
決してオーバーな話じゃないさ
ほら 早くそのドライヤーよこせよ!
髪型よりも大事なキミのこと
僕がずっと守っていけるように
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