未来の設計図
禄に掛け布団も畳まれていない
ベッドに寝転がり
先の見えない世界に
小さくため息をつく
漠然とした不安
下書きもあやふやな未来の設計図
始めるなら今だと呟くだけで
その「今」は未だ遠い
才能の花が芽吹いていく
疑うことなく伸びる茎を横目に
花畑でひとり
群れることもできずに座っている
開くことのない蕾の奥を
いつか蝶が訪ねてくれるだろうと
本気で願っている
願ってしまう
白い気球に乗って
風に浮かぶ夢の卵を
私も持っているはずなのに
秋風は今になったって
吹き続けているはずなのに
清書のペンすら開けていない
黄ばんでしまった未来の設計図
そうして今日も瞼が落ちていく
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