夢を呑む

私はたまに夢を呑む
薄緑と淡い桃色の
ころん、と柔らかい
甘い甘い夢を

キンと冷えた現実で割り
からから、と混ぜて
混ぜて
グラスの丸いフチを濡らし
こくり、傾けて呑む

現実の冷たさで薄められても
芯は熱く、体が火照る
夢の残り香と光が踊る
薄味の夜に
ぱあっ、と花が咲く

25/08/13 23:55更新 / しゃぼん玉
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