ふり向いた春風

足の早い夕陽さん

手が冷たい下校時間

前から紅色に染まった

ユニホーム姿のA君

通り過ぎていく

私は立ち止まり

教室でも見慣れた

大きな背中を目が釘づけ

ふと止まるA君

振り返り笑顔と一言をくれた

もう隠れそうな夕陽さん

でも私の胸の中を

一足早い春のような

気持ちが流れていった



24/01/23 09:54更新 / ブラック・エンジェル
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