あの夏のメモリーネーム

ワイワイ出かけた夏の海

気になる女子の恋の話

気のない素振り

波打ち際に一人の俺

月あかりが照らしてくれる足元

好きな娘の名前を何度も書いた

想いが届くように

時間と共に恥ずかしさは

波が洗い流してくれる

そして季節は流れ大人になってゆく

あれから十年

俺の名前の横にあの時たくさん書いた名前が

一通の招待状として

真っ赤なポストに投函された



23/08/09 05:18更新 / ブラック・エンジェル
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