野草

いつの間にか生えている
当たり前に生えている
所を知ってか生えている
放っておけば生えてくる

アスファルトをこじ開けて
踏みつけられてもどこ吹く風で
あふれる雨にも流されもせず
冬の寒さでも死ぬわけではない

季節になれば生えてくる
花が終わっても生えている
種をいだいて生えている
名も知られずに生えている

あの草いきれが懐かしい
彼らは生きることしか知らないのだろう


26/01/09 20:33更新 / 中谷紅子
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