夏休み

天井に緑の光が揺れていた
夏の午睡の夢うつつ
吹き込む風が濡れていた
私を起こした通り雨

余程に良い夢だったのか
ほほえむように目が覚めた
余程にそれが惜しかったのか
悲しむように瞼をふせた

追いかけたのは
夢かまことか
耳をすませば蝉しぐれ


25/07/16 20:46更新 / 中谷紅子
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