夏の一夜花
今年は雨が降らなかったね
隣を歩くあなたを見ると
燥いで着た浴衣姿が恥ずかしくなった
道もわからず歩きはするが
人の波に流されるよう
先行くあなたの背中が離れて
置いてかないでと 言葉も人混みに埋もれていく
やっとのことで一息つくと
かき氷を食べようというあなた
恥ずかしそうに遠慮をしてみた
ハワイの蒼い氷をあなたが口にすると
歓声と共に咲く夜空の華
「「綺麗だね」」
炎の華より 紅いあなたの顔を見ていた
25/07/28 19:08更新 /
空想狐
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