二十日ネズミ

二十日ネズミがクルクルと回ってる
休日のペットショップの風景
皆んな幸せそうに笑ってて
誰1人私の事なんて気にしていない
傍でひっそりと
ランダムに置かれたペット用品
少し悲しげに見えたのは私だけ?
だんだん人も少なくなって
けれどもまだ何となく離れがたくて
出口に向かう人の波をぼんやり眺めて
もう少しだけ見ていたいと思う
買いたいわけでもないのに何となく見てる

お店を出て1人歩く
見慣れない景色を眺めながら歩く
ただ、ぼんやりと歩いて
いったいどこに向かっているのか
どうやってここまで来たのかわからず
怖くなる…
悲しみに暮れて振り返る
でももう今きた道はない
まるで何事も起こらなかった様に
付き纏うのは自分の影だけで
テールライトが遠くに見えているのに
ルートを見つけることが出来ない


25/02/11 00:12更新 / 硝子の猫
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