孤独な正月
正月に
実家に帰らず
アパートに1人
歩いて3分のスーパーに行ったら
2日から営業しますとの貼り紙
孤独を楽しみなさい
そう言われてる気がして
3日間ずっと聴き続けていたバラードを止めた
カーテンを開けると 静けさのなか
陽射しが物哀しいことに 驚く
昨日も一昨日も朝は開けたけれど
さわやかな光だとしか思わなかった
孤独を忘れていたんだね
酔ってた"だけ"なんて言いたくはないけれど
やっぱり酔ってただけ
ハイになって散文詩を書いてもなんにもならない
少なくとも僕はそんなタイプじゃない
机の上のピンクの薔薇の造花を いかにも
"孤独を慰めてます"というトーンで眺めていると
なんだか自分が可愛らしく思えてきて
職場のあの女(ひと)を思い出していた
仕事のできない可愛い人
しんみりとした話し方しかできない
いつも人に下に組み敷かれてしまう人
こんなの「好き」なんて言えないけれど
それでも告白されたとしたら120%頷く
馬鹿にしないでって言われるかもしれないけど
弱いのに幸せそうにめいっぱい生きてる
そんなあなたがいるから前を向ける
そう思っていることを
許してほしい
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