氷の少女とハト
たとえば誰かが"友などいらない"と言うなり人は、その背面にもう電光石火の素早さで、いわゆる強がりを見て取ることができるものだけれど、彼女こそはほんと氷みたいに研ぎ澄まされてるようだった。
"どないなってんねん!"とメガホン口につけて叫ぶか。何が好きで届かなさ感じなあかんねんえらそーに。むりせんときーやフワフワして、あやういわ。ひとのあいだとかいてにんげん。アンタ星とのあいだで生きとお、こないにね、クルルルル…縮こまることでおおきくなっとお、まるでアルマジロさんの仲間やねぇ。だけんどえらそーエラソー、どっ!わいの目力でビビらせ樽。やってぶっくぶくに肥えとるど?なにが肥えとお?あの目みてみぃ、凛々しさゴロゴロ転がしつづけてくやつや。
パンパン、パーンッ!と張り手千枚見舞えば萎れるか!マグマみたいな高揚突き上げてきても流線形の、素知らぬ瞳は流れる漂う~"うがあぁぁぁ"と、泥濘にもがき彼女日々へと風となり、"差し入れよぉ?"とおばあさんの手に肉まんじゅう。食べときいや、大きくなるよぉ?ーまるで犬みたい猫みたいしこたま食べたと思ったら、クルルルル……健気な一羽のハトとなり、この星の青い場所へと飛んでいき、人間みたいに一礼してから去ったとさ。
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