研ぎ澄まされた恋だけを


セミが鳴かなくなって
朝晩が涼しくなる
1人佇んだ明るすぎる夏の黄昏に
ちょっと名残惜しげなサヨナラ


可笑しいね
君と出逢った途端
なんだか物哀しくなるなんて


抗うように入れるダンスポップのスイッチ
熱いハートが動き出し
肌寒さこそが踊るための下地になる


淡い陽射しのさなかでこそ
僕らきっと眩しい夢を眼差せる


高く儚い水色に洗われた
ロマン見据えて風の音符を友にして
季節の明日へと走り出す


君と手を取り合えば寒さもへっちゃら
星空に昇る互いの吐息を糧にして
銀の氷樹に燃え盛る愛、映そうよ


春夏秋冬紡ぐ優美なこの地球(ほし)で
研ぎ澄まされた恋だけ演じてく


物哀しさに浸ってる暇なんてない





24/09/10 05:30更新 / はちみつ
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c