あと2週間ちょっとでお盆
あと2週間ちょっとでお盆
帰省が今から楽しみでならない
昨夜母から身体を気遣う電話がかかってきた
いつものガミガミ調とは打って変わって
"あれ?母さん、こんな優しかったっけ"と戸惑うほど
その中の話で、こんな暑さじゃ母家では寝られない
あんたら2人(冷房のある)離れで寝なと
弟と同じ部屋で寝ろと言う
弟には数ヶ月前に「LINE絶交宣言」をされたばかり
なんでも
近況報告の電話や「この曲良かった」との紹介等が
一方的に感じてうざかったのだという
以来1度も電話もLINEもしていないそんな気まずさにも
しかし"まぁなんとかなる"と不思議と楽観的
九州から本州への新幹線の車中で何を思うか
世の中もそうだけれど
人と人との関係性も絶えず変わってゆく
それは家族でもなのかと
純粋に新鮮な驚きを感じている
弟には一時はそれこそ
人生丸ごとを否定されたような気になったものだった
3ヶ月に1度の電話すらダメなのか…
そんななか母の望外の優しさにジンとなる
そんな悲喜こもごもを車窓に映せば
きっとそこには疑い得ない「人生」が
流れゆく風景に慰撫されるように立ち上がる
そして瞬く間に過ぎゆく幾万の屋根の下にも
やはり悲喜こもごもを抱いたあまたの人々がいるのだ
"風景よ止まれ、お前は美しい"と
僕は相も変わらず呟いてしまうに違いない
ちょっとハイソな住宅街の街路樹の道に
歴史ありげな民家のそばの仄暗い小路に
艷やかで悩ましげな女(ひと)の足音に
そっと遥かに耳を澄ますように
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