胸の余白にいまも




地味な白
青や紫に隠れた
健気な君の魅力を知ってる




土砂降りや
君は何をしてたのかな?
風雨をしのぐか弱き君よ




早朝の
蝉も鳴かない薄明かり
冷気が明日へと切なさを運び




夢見てた
ただひたむきなその頬を
悪戯みたいにこそぐりたかった




目を瞑れば
昼下がりの風向日葵や
見下ろす海の煌めきは遠く




音符のよな
君の言の葉かき集め
1人静かに敷き歩む秋




白銀の
ムースに心躍らせて
切ない昨日を明日へと繋いで




逸らされた
哀しく優しいあの瞳
胸の余白にいまも水彩












24/07/12 08:43更新 / はちみつ
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c