美唄の足音
純白でいつづけようと
もがく姿は
その美しさのあまり
命をあやめてしまうという
背負いきれぬ罪を犯した人間は
半落ちという烙印の名の下
その過ちを忘れてはならない
「あゝ、主よ 赦したまえ
その御胸に我を迎えたもうた」
御元にすがることすら
天使たちは赦しはしない
彼の呼吸は夜空より深く
聖なる闇に静かに響く
街の子どもたちはクリスマスを歌い
隣人はささやかな幸福に感謝する
「私は人生のかけらを見落としたのか
それとも、この罪が光へと導くのか」
どこまでもつづく雪路は
軋むほどにその歩みを残す
振り返ってはならない
決して 振り返ってはならない
純白は混ざってはならないのだから
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