美唄の足音

純白でいつづけようと

もがく姿は

その美しさのあまり

命をあやめてしまうという


背負いきれぬ罪を犯した人間は

半落ちという烙印の名の下

その過ちを忘れてはならない


「あゝ、主よ 赦したまえ
その御胸に我を迎えたもうた」


御元にすがることすら

天使たちは赦しはしない

彼の呼吸は夜空より深く

聖なる闇に静かに響く

街の子どもたちはクリスマスを歌い

隣人はささやかな幸福に感謝する


「私は人生のかけらを見落としたのか
それとも、この罪が光へと導くのか」


どこまでもつづく雪路は

軋むほどにその歩みを残す

振り返ってはならない

決して 振り返ってはならない

純白は混ざってはならないのだから

22/12/22 00:32更新 / なまこ
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