金木犀

枯れた金木犀に君を見た
枯れた花びらに僕はいた

午前0時の鐘が鳴る
遠い道はまだ寂しいまま
優しさだけを残している
わずかな頼りは頬を伝い
あの日の僕たちを覚えている

打ち鳴らした感情は
捨て慣れていて
金木犀の香りだけが
残っていた

ああ、今なら言えるだろう
愛はまだ生きている

25/01/02 09:47更新 / なまこ
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