行旅死亡人
行旅死亡人(こうりょしぼうにん)とは
法律用語で、本人の氏名または本籍地・住所などが判明せず、かつ遺体の引き取り手が存在しない死者を指す
本来は、旅行中に行き倒れた人などで
引き取る者もいない者を指す言葉だ
くさい言葉は言いたくないが
私たちも人生という「旅」をしている
その中でどんな富豪も、善人も、悪人も
みな等しく死ぬのだ
死後も語り継がれる人はいるが
多くの場合は時の中で忘れ去られ
誰かに ふとした瞬間に想い出されれば
ラッキーくらいの存在になる
ならばある意味私たちは「行旅死亡人」
と言えるのではないか
この詩を書いている私
この詩を読んでいる目の前のあなたも
行旅死亡人となり得る
誰かの人生の一部であり
あなたの人生の主人公なのだ
旅の途中で出会ったなら
挨拶を交わそう
旅の途中で困ったなら
手を差し伸べよう
旅をすることに疲れたなら
一緒に立ち止まってお茶でも飲もうか
行く先は同じなのだから
TOP