「やまない雨はない」

「やまない雨はない」
どこかの大人が言った

だけどきっと永遠の晴れもない
雨に打たれるぼくは思う

それならいっそ ずっと雨でいい
だからぼくは耳を塞いだ

だけど本当は、、、
誰かに傘をさして欲しかった
風邪をひいたらおかゆを作ってもらいたかった
ただ愛を求めてた


雨に濡れた僕はきっと子供


いつしか雨がやんだ
時は過ぎ 大人に近づき 僕は気づく

「やまない雨はない」
その言葉はきっと愛だった
気づかなかっただけだった

だけど、笑える今がある
僕もいつかは大人になる
だから言うよ 届かなくても

25/02/12 21:23更新 / さとし
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