僕だけのSNOW KISS
昨日の嘘も何もかも
白い雪解けで融けてしまえばいいのに
甘い吐息と共に
今まで君との約束交わした指が
こんなにも痛い
愛という言葉すら裏切った
僕への代償
君はうつむき加減で
黒い睫毛を濡らしながら
涙声で「さよなら」とただひとこと
立ち去った君の残り香は
あまりにも切なく
僕の胸を締め付けるよ
どうして僕らは
ひとつに交わることすら
出来なかったんだろう?
粉々に砕け散ったガラスの破片が
白いカーテンの隙間から漏れる朝日に照り映えて
まるで心を突き刺すかのように
キラキラと冷たく光を放つ
僕は凍えそうな体を床に預けたまま
ただそれだけをみつめている
君との想い出も何もかも
白い雪解けで融けてしまえばいいのに
甘い吐息と共に
祈るように
囁くように
僕はそっと瞼を閉じた
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