光を求めていた頃には
同じように光を求めて近づいてくる友人ができ、
諦めや失望に囚われていた頃には
同じように諦めや失望に囚われた友人が寄ってくる
なんとも不思議なこともあるものだ
まるで虫たちが幹に集まってくるように
甘い蜜を求めて

しかしどこにも甘い蜜などないのだ
あるのは同じような境遇の仲間とも言えぬような仲間
自分たちが受けた傷を舐め合って
互いを慰め合い励まし合う

窮屈なドツボに嵌ったまま
自らの境遇を恨みつらみ
内内にぶちまけては
なんの進歩もしないまま
閉ざしている




24/05/11 13:55更新 / 秋乃 夕陽
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