雪まつり

白雪に飾る人工の灯り
何千何百もの電力を使い美しく輝く
もうすぐ国防軍となる自衛隊の手によって

国民の汗でできた税金は一夜の夢のために使われ
電力供給の名のもとで原発は動き続ける
うっとりと電流の幻を眺める観光客は
オメデタイ事に何も知る由もなく
ただ震災復興と重ね合わせて感嘆の溜め息をつく
ありきたりの感想を恥ずかしげもなく述べながら

一度も立ち止まって考える事すらしない国民は操られたまま
来年も自然に人工を冠したアンバランスな行事に
喜び勇んで参加するだろう
隠された真実に一生疑問を感じないままで

24/12/20 19:49更新 / 秋乃 夕陽
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