寝惚け眼
僕らはまだ寝惚け眼
人間の作った時限爆弾の恐ろしさを知らない
自然の力が発火装置さ
地下に眠る大蛇が縦横無尽に大暴れすれば
たちまち大爆発を起こして
死の灰を撒き散らす
それでも人間は苦しい言い訳をして
町中から時限爆弾を取り外そうとはしない
爆弾がないと
便利な生活が約束されなくなるだとか
爆弾を造り管理する人間が
生活できなくなるだとか
嘘を嘘で塗り固め
挙げ句には外国にまで爆弾を売りさばく
僕らはいまだ自分の国で起こった大惨事を
伝え聞きしていても遠く寝惚け眼
僕らの無知が僕らの子や孫の命を脅かし
やがて滅亡すら予言することを
僕らは知らない
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