君に告ぐ

振り向かない君
その瞳に僕は映らず
君はそのまま僕の側をすり抜けてゆく

忘れなくちゃ、君を
もう君は必要ない
そう心に言い聞かせながら

それでも僕は未だ
ムダな期待を持ち続けている
言い聞かせたはずの心の奥底で

どんなに願っても君は振り向かないのに
どんなに祈っても君にとって僕は
ただの知り合いのままなのに
淡い想いはほろ苦い蒼葉の色となって
僕の胸を詰まらせる

息苦しさはやがて安楽へと導くのだろうか
僕は無暗に君を招いたことを
今更後悔していた
何者をも信じられぬまま

24/10/30 12:36更新 / 秋乃 夕陽
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