温もり

背中に残る仄かな体温
お祖母ちゃんが私たちと共にいた証

微かに唇が動き
息もしているように思えて
思わず左耳を口に近付けるけれど
「もう息はしてないよ」
職員のひとことで錯覚だと気付く

有り難う
お祖父ちゃんによろしくね
仲の良かったふたり
寄り添うように逝ってしまったけれど
お祖母ちゃんは私にとって
かけがえのない存在

幼い頃泣きながら
お祖母ちゃんの布団に潜り込んだ
優しい温もりを私は忘れない

24/10/24 16:47更新 / 秋乃 夕陽
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c