紡ぐ

私の詩はたとえばどんなかたちだろう
まるいだろうか
しかくいだろうか
さんかくだろうか

どんなかたちでもかまわない
正真正銘それが私の詩なら

歪だって
傷だらけだって
泥だらけだって
私の詩だ
私の心の底から紡ぎ出したことば

貶されようと
批判されようと
笑われようと
血を吐く思いで産み落とした

ああ、だから少し愛おしい
雛が卵から孵るように
瞬きするたび
初めての景色を目の当たりにして
羽ばたき始める

私は自由なんだ
ことばなき弾圧に屈しない
跳べない羽はないはず
私のことばは私のもの
誰かに奪われたりはしない
あなたの詩もあなたのもの
語ることばはあなた自身

あなたの詩も
私の詩も

誰かの想像の賜物となって生き続け


24/04/19 00:29更新 / 秋乃 夕陽
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