くらり

くらりくらり頭揺れ
うつ向いた視線の先に生温かな風が吹く
ゆっくりゆっくり時流れ
冷めた体を抱きしめた

自分の存在する意義すら曖昧で
均等のとれそこなった台の上で
危なげに足元を揺らしている

まるでおどけた道化師(ピエロ)だね
ふらりふらり体を踊らせ
見る者すべての嘲笑(わら)いを誘っている

クスッ
くすっ
くすくすくす・・・・

つかの間の安楽も遥か遠く
離れ孤島に遺されたまま

24/09/30 00:10更新 / 秋乃 夕陽
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