ナイショ話
広げた指のひとつひとつに溢れ落ちる僕の涙
冷淡な月が見下ろす夢は幻となって僕をひき裂く
あぁ、差し出した手をいぶかしげな瞳で振り払う君
虚空を舞う傷みは僕の中で仄かな熱を帯びてくすぶる
もう僕のことは愛してはくれないんだろうな
もう僕のことはキライだって言うんだろうな
もう僕のことは
僕のことは・・・!
どんなに思われたって君が好きさ
大好きさ
僕の瞳のなかには君しか映らない
君しかいない
頭の片隅に追いやったってすぐに君が現れるよ
ヒョッコリとね
あぁ、君が笑ってる
微笑んでる
優しい眼付きで僕を見つめている
もう現実(リアル)じゃ取り戻せない幻
ヒトのココロはまるでウソみたいにコロコロ変わってゆく
君の瞳に僕は映らない
もういない
哀しみの意味すら無意味となって
僕を責めたてる
せめて君の顔が見たい
声が聞きたい
ねぇ、僕だけに囁く
ナイショ話聞かせて
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