オマエの願いひとつ
拳を振り上げ肩を怒らせながら語る詩よ
オマエの声は届いているか?
自分の知り得た情報すべてを伝えたいが為に
人の首根っこ捕まえてガクガク揺さぶる詩よ
オマエのコトバはヒトのココロに
浸透しているのだろうか?
本当に必要なモノは何か
それは力任せに物事を主張するコトではない
人間の裏に潜む“何者か”に静かに語りかけるコトだ
“何者か”は必ず何らかのカタチで
呼びかけに応じてくれるはず
お互いの間で目に見えない会話が弾んでゆくのなら
それこそまさに本望じゃないか
まるで塗り壁のようなコトバの羅列も
いちいちお喋りな解説文も
風景を切り取っただけの描写も
すべてオマエの望むままに陥没してゆくだろう
そうオマエの願いひとつで
すべてが変わってゆくのさ
オマエの願いひとつで・・・
TOP