私とボク

私とはボクである
ボクとは私ではない

僕が生まれるずっと以前(マエ)に私が生まれた
ボクは私の涙が枯れかかる頃
苦渋の底から産声を上げた

ボクと私とは一心同体
しかしまったく性質の異なる赤の他人

私の命が尽きる頃
ボクはこれからも活き続けるのだろうか?
ボクがユメを捨て去る頃
私はそれでも走り続けるのだろうか?

それは私とボクだけの秘密
私もボクも知りえない永久の迷宮(ナゾ)

24/09/16 00:14更新 / 秋乃 夕陽
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