贖いの日

私は翼をもぎりとられし
小さき獣

地上へと堕され
冷たい泥に足を囚われ
身動きすら出来ぬ
できそこない

もし神が本当にいるならば
私の身の上を憐れみたまえ

黙り込んだまま
天上の刄でズタズタに
我が身を切り裂くならば
どうか見届けて欲しい
我が哀しみと苦しみを

もし断絶魔の叫びが
空高く響き渡るならば
臨終の静けささえ
御耳で聞き届けたまえ

24/09/09 09:17更新 / 秋乃 夕陽
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