あるコトバの死

この詩はまるでシュールレアリズムだ
誰かが言った
いや、タンビ主義だよ
鼻を鳴らしながら
もう一人が苦笑(わら)った

まるでコトバの葬列だ

湧き出る泉から汲み採られたばかりの詩が
使い古されたコトバによって
もみくちゃにされ
ボロ雑巾のように転がっている

翼の折れ曲がった想像の欠片が
苦渋に悶えながら
無惨にもぶら下がっている

新しさを追い求めながら
結果的に古きにすがりつく創り手側の欠如は
創造を司る神の責任か?

怒りの拳を振り上げ
怠慢な所業に克を入れなければ
脈々と受け継がれる悪しき血脈を断つ事は
出来ぬであろう

今こそ新鮮な力で持って
古狸の腹を蹴り倒し
その息の根を止めるのだ

24/09/05 12:35更新 / 秋乃 夕陽
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