異郷の未来(ユメ)

君はいま空のなか
見果てぬ夢に胸を膨らませ異国の地へと翔ぶ翼
隣で笑いかける友人と固く手を取り合い
希望の門をくぐり抜け人混みに消えてしまう陽炎

僕の知らない言葉を喋り
初めて触れる建造物や珍しい踊りに眼を奪われ
美味しい料理に舌鼓を打ち
君は過去の喧騒も忘れてしまうだろう

あぁ、どうか
何もかも多忙な日々の記憶から意識を反らさないで
埋没する君との想い出を持ち続けたい
たとえ不可能だとしても
ひとつひとつ触れる君の輪郭を描き
記憶して
君と再び出逢うその日まで
僕は白い幻を追いかけ夢見よう

誰も立ち入る事の出来ない純粋な儀式

もしこの先も君との新たな瞬間に
生まれ変わる事が出来るなら
未来へのユメを予感して
瞬きひとつで変わる景色をいつまでもいつまでも
瞳のなかに焼き付けよう

24/09/04 00:12更新 / 秋乃 夕陽
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