自分というイキモノ

自分のコト好きなクセにキライになる
やるせないキモチにココロ乱され
メチャクチャにしてキズ付けたくなる僕さ

薄暗い部屋の中でベッドに寝転び
ボンヤリと天井を見上げれば
紅い血がポタポタ滴り堕ちて
僕の頬を濡らすけど
僕の瞳は渇れた泉のように腐って
濁った涙すら湧き出ては来ない

胸の底から沸き起こるドス黒いナニモノかが
深い溜め息に乗って
僕の口腔(クチ)から吐き出されるけれど
僕のココロはさらに追い詰められて
“僕が好きな僕”へと再び還るコトはないかもしれないね

哀しみなんて感情はもう忘れてしまったよ
あとはもう僕というイキモノが
どこまでも砂埃の路を疾走してゆく

もしも手足が痺れて動かなくなったら
獣となって幻(ユメ)の洞窟に潜り込み
暗闇から鋭い眼光を光らせていよう

疲れた身体を柔らかな闇に委ねて
生温い風に漂えば
いつか目の前を覆う黒い緞帳は滑り堕ちて
憂鬱な大地を全て
消し飛ばしてくれるだろう

24/08/29 00:35更新 / 秋乃 夕陽
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