セイレーンの誘惑
私の愛しいヒト聞いてください
どんなに高価な指輪も服もバッグもいりません
莫大な財産も家も欲しくありません
その代わりあなたの本当の愛が欲しい
だから聞かせてください
あなたのココロの底にしまわれたあなた自身の声を
それは透き通ったみずみずしい声
誰もが羨むような妖精の音色
あぁ、純粋な少年の恥じらいのような青い果実
幻想(ユメ)みるような優しい瞳で
どうか私の肌に触れてください
ふたりの温もりが哀しみを埋めて
やがては柔らかな感情のもとへと
還ることができるでしょう
本当の私が知りたいなら
どうか、どうか、
私の髪に頬に唇に
触れてください
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