奈落の砂
墜ちてゆく黄金のブリザード
渇いた風に晒され
まるで細かな粒子の一粒一粒が
この世を厭うかのように散りゆく虚しさよ
奈落の底に集う軟らかな日射しの絶え間ない輝きが
旅人の眼を射るように交錯する
闇から光へと移り行く
気まぐれの灼熱の大地が
干からびた精神の隅々まで打ちのめし
生と死の狭間を体現する
あぁ、両手を合わせ
神に祈るように天を仰ぐ乙女よ
貴女にアッラーのおぼしめしがあらんことを!
24/08/21 15:17更新 /
秋乃 夕陽
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