君の横顔

写真を捲れば
君の輝くような笑顔に出会った
だけどそれはカメラに向かって精一杯
愛想を振る舞おうと造り笑いした笑顔で
僕が心から見たいと望んだ君の本当の顔じゃない

君は一体
普段はどんな顔をしているのだろう

思ってもみない出来事に出会して
驚いたり
しかめっ面したり
笑い出したりするのだろうか
それとも涙が出るほどの感激の場面に立ち会って
自分も一緒になって
喜んだり
涙ぐんだり
相手を想いやったりするのだろうか

そんな君を側で見守る事が出来たら
どんなに良いだろう

あぁ、オーロラのように自在に変化する
君の表情を身近に感じていたい
君という神秘のベールに包まれた怪盗二十面相を
四六時中観察して
僕のなかに取り込んでしまいたいんだ
他でもない君だけが
僕の瞳を奪ってしまったのだから

もう君以外の誰も眼中には入って来ないよ

だって・・・君の正体を探り
君と共に歩む覚悟を決めて
君を守る為に僕は生まれて来たのだと
いまここで確信したから

24/08/18 16:08更新 / 秋乃 夕陽
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