インキュバス
ワタシのココロ奪った憎いヒト
いま何をしているのだろう
清潔なシーツのうえで
美しい四肢を投げ出して
眠りについているのだろうか
あぁ、柔らかな瞼を閉じ
優しく光る瞳を隠して
君は夢をみている
どうか君のその夢に
誰かの影が一瞬でも
映りませんように
夢のなかで君の繊細な指が
誰かの背中をかき抱きませんように
白いシーツの波が
君の繊細な感性をかきたてたとしても
ワタシだけの君でいて欲しいから
ワタシは祈る
勝手なことだと分かっていても
願わずにはいられないんだ
どうか、安らかな寝顔を妨げる柔らかな温もりが
君の孤独を包み込んでしまいませんように
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